知的財産権雑学
知的財産権は、長い歴史の中から必然的に生まれてきた権利です。
元をたどれば、「この技術はこれこれの人たち以外に伝えてはならない」という、暗黙の了解から生まれたものです。
現代の独占禁止法とかかわってくるのは、そういった部分なのです。
発明が多く行われた時代、発明家の目的は「人の役に立つ」「技術を広く広める」ということでした。
ですから、自分たちの利益などは二の次に、発明をしてきたわけです。
しかし、文化が進んだ現代では、1つの発明にかかる費用も大きくなり、複雑化し、たとえ広く広まっても採算が取れなくなってきたのです。
ですから、特許という権利を創設し、発明の権利を守ることになったのです。
それでは、見ていきましょう。
知的財産権の始まり
古くは紀元前2000から1200年ごろのヒッタイト王国。
この国が、隆盛を誇ったのは、他の民族にはない「鉄」の製造方法を知っていたからでした。
世界史の教科書にも、そのように載っています。
当時、戦いが多かった地域において、石より硬い鉄の製造方法を知っていることは、国家レベルでの財産でした。
ですから、ヒッタイト王国は、その終焉まで、鉄の製造方法を他国に教えることはありませんでした。
これが、まさに知的財産権の始まりです。